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2008年4月27日 (日)

勇気

ぼくは、あれ以来髪の毛を切っていない。そして、髪の毛はかなり伸びてしまった。また、彼女に切ってほしいなって思う。確かに、もう彼女は美容師やめちゃったけど、彼女の家とかで、彼女に切ってもらえたらどんなにうれしいだろうと思う。だから、まずは彼女に会って、少し彼女との距離を縮めて、それで彼女に切ってもらうみたいなのを求めてた。ばかな考えだし、そんなの無理だけど、そんなこと願ってた。でも、そろそろ切らないと、本当に伸びてしまっている。さりげなく、彼女にお願いする方法を考えた。間接的に切ってほしいみたいに言えたらなぁって思った。でも、彼女は美容師やめたばっかだし、彼女はもしかしたら美容師に未練があるかもしれないし、髪のこと言ったらまた思い出しちゃって辛くなるかもしれない。だから、今はまだ髪のことは触れないほうがいいのだとも思った。そう思って、他の美容院にカットモデルやってもらおうと思ってメールしたけど、断られた。こないだはどうにか誰かに切ってもらえないかと思って原宿を歩いたりした。でも、誰からも何も声かけられなかった。何してんだろうって思ってばかみたいな気分になった。また、原宿に彼女がいないか探した。前の美容師時代とは違って、もう原宿にいる保証なんてどこにもない。これで会えたら本当に運命だ。でも、そんな運命あるわけもない。ホントに、ぼくはどうしようもないと思った。どうにか彼女に切ってもらえないか考えた。でも、へたれのぼくにそんなことできるはずはない。ばればれな感じに言うことしかできないだろう。

結局、少しメールで髪が伸びてる的なことを彼女に言ってしまった。別に切ってほしいと言ったわけじゃなく、ただ話のつかみとして。それで、彼女が切ってあげようかなんて言ってくれるのを期待したりした。そんなことあるはずないとはわかっているけど。

でも、彼女は意外な形で、その髪の毛のことに対して返事をくれた。でも、メールに絵文字がなかった。そんな小さなことを気にするぼくは本当に小さい人間なんだろう。彼女は、紹介する人に切ってもらえませんかって言ってきた。ぼくは、彼女の友達のアシスタントの人か何かがカットモデルを探してて、それに紹介したいのかと思った。まぁ、カットモデルでただで切ってもらえるし、彼女と少しつながりを持てると思ったのでよいですと言った。でも、その紹介っていうのはカットモデルとかじゃなく、普通にスタイリストの紹介だった。そのスタイリストは男。少し調べたところ、たまに雑誌に載るような男らしい。普通のスタイリストにお金を払って行くのに、どうして紹介したいのかよくわからなかった。その美容師がお客がいないから、増やしたいのかとも思った。でも、なんでぼくの髪をその人に切らせたいと思ったのかよくわからなかった。だからどうしてか聞いてみた。その答えは、信頼している人だから。正直全然わからなかった。それじゃ、どうしてぼくを紹介したいのかわからない。その人は彼女の彼氏なのだろうか。彼女の彼氏だから、ぼくみたいなかもを彼のお客にしようとしてるのだろうか。それとも彼女の彼氏までは行かなくても、彼女はその人のことが好きで、彼女に対してのぼくのように、なにか少しでもその人と連絡をとりたいとか、近づきたいとか、そんなために結局ぼくをかもとして使おうとしてるのだろうか。そんなマイナスの方向にばかり考えてしまう。ぼくには、異性同士の信頼がわからない。友達としてそんな関係がある異性はいない。だから、全然理解できなかった。でも、彼女だってぼくが彼女に好意を持ってることくらいわかってるだろうし、そんなぼくを彼女の好きな人とか彼氏とかに会わせるとは思えない。だからこそわからない。だいたいぼくはまだ彼女の友達にもなれてない、少しメールしてるだけの関係の人なのに、どんな顔してその彼女の信頼してる男に会えばいいのだろう。何を話せばいいのだろう。ぼくには全然わからない。美容師同士の交流もぼくにはわからないし。どっちにしても、その人がうらやましいのは確かだ。彼女がその人を好きであれ、そうじゃないであれ、信頼を得てるのだから。ぼくはどうやってその人に会えばいいのだろうか。

正直ぼくは悩んだ。全然わからなかったし、どうすればいいかわからなかった。整理もできなかった。もし本当にお兄さんみたいな存在で、その人に、ぼくのこと見てもらって、ぼくのこと評価してもらいたいと考えてるのだろうか。それならまだいい。でも、そんな可能性はかなり低い。彼女がどんな目的で、その人をぼくに紹介しようとしてるのか全然わからない。彼女の客として、彼女が切った髪として、美容師として信頼してる人じゃなきゃ、いやなのだろうか。そんな、少しはプラスな感じだったらいいものだ。まぁ、どっちにしてもぼくは深く考えすぎなのだろうけど。そんないろんな感情を持ったぼくは、彼女に気持ちの整理ができてないから少し考えるとか、なんかよくわからないとか、いろいろ言ってしまって、少し彼女を怒らせてしまったかもしれない。絵文字もない2行くらいのメールは結構寂しい。本当に、彼女のメールはタメ語のときもあれば敬語のときもあるし、絵文字も多くて優しい感じのときもあれば、結構冷たい感じで、一言のときもある。ぼくは本当に彼女の気持ちがわからない。でも、せっかく彼女が紹介してくれたわけだし、その人にも言ったみたいだし、それを断るわけにもいかない。断って、彼女がその人に謝ったりするのは嫌だし。彼女を少し怒らせてしまったかもしれないし。ちなみに、彼女はぼくが行かないから怒ってるわけじゃないし、そんな風に自分の意見が通らないからとか、わがままな感じなわけじゃない。彼女はとても優しい人だし、すごくいい人です。怒ってもいないだろうけど、少しぼくがおおげさに思ってるだけだ。彼女の気持ちとか考えすぎてるだけだ。

まぁ、そんなわけで、明日行くことにした。今日予約の電話入れるとき、彼女の紹介だって言ってと彼女に言われていたし、なんかすごく緊張して腕が震えてしまった。ばかみたいだけど、本当に情けないけど、それでも精一杯の勇気だ。そんなぼくは明日そこに言って緊張とか、いろんな感情で崩れ落ちてしまいはしないだろうか。心配である。とにかく、少しその人と彼女との関係を探りつつ、彼女のことばっかり聞こうと思う。本当に普通にいい人で、彼女のこと見守ってくれるお兄さん的な人なら、ぼくが彼女をどんだけ好きか言ってやろう。誰にも相談できないこんな変な恋愛を相談してやろう。彼女はぼくのことを何ていってその人に伝えたのだろうか。それも気になるところだ。ぼくが彼女をどんなに好きか、その人に伝えてやるんだ。彼女のこといろいろ聞きたい。もしかしたら、俺の女に手を出すなって、脅されるかもしれない。その人を通して、ぼくは彼女にふられるのかもしれない。そんなのはやだ。ふられるなら彼女から直接ふられたい。彼女がそんな風にしてぼくを遠ざけようとするとも思えないけど。でも、明日はふられる覚悟で行かなきゃいけない。今からいろいろ考えちゃって、すでに心は破裂しそうだ。どんな顔して会えばいいかもわからない。何話せばいいかもわからない。その人がどんな人なのかもわからない。彼女がどんな気持ちなのかもわからない。とにかく、明日はがんばらなきゃいけない。ぼくにとってはこんなにも勇気のいることは初めてかもしれない。こんなにも不安でどうしようもないことは初めてかもしれない。どうしたらいいのかわからない。でも、ぼくは彼女のこと信じて、行くしかない。

ぼくは彼女のことが好きだから、彼女を信じてるから。ぼくは、明日はがんばれる。勇気を出して、彼女への想いを胸に。

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