彼女へ
昨日、彼女とメールした。ついに送ってしまった。
まずは、表参道の結婚式場でバイトが決まった。そして、そのために彼女に紹介してもらった美容院に髪を切りに行った。また、すっごく無駄に緊張した。何を話そう、どうやって彼女のこと聞こう。彼女のことどこまで話そう。逆に彼女からぼくのこと聞いていたらどうしよう。めっちゃ恥ずかしい。どうしよう。結局は、ほとんど話すことができなかった。彼女は元気ですかって聞いた。彼女は今何してるんですかって聞いた。でも、その美容師は最近はあまり連絡とっていないらしく、彼女のことあまり聞くことができなかった。どうやら、アパレルで仕事始めてはいないらしい。これで、彼女に仕事おめでとうございますって口実のメールは送れなそうだ。その美容師に、ぼくが彼女のこと好きだったこと伝えようとして、最近は連絡も取らなくなったことを伝えた。でも、結局怖くなって、いろいろあったんですとしか言えなかった。その美容師と彼女について話したのはそれだけ。結局は、ほとんど情報を得ることができなかった。
彼女にメールを送ろうか。すっごく悩んだ。仕事決まってはいなさそうだったし、何て送ったらいいかわからない。でも、彼女にメールを送るなら、今しかない。この機会を逃したら、もうたぶん彼女にメールを送ることはできなくなる。でも、どうしよう。彼女になんて送ればいいだろう。・・・・・・結局その日は何もできなかった。
次の日、初めてのバイトに行った。朝から10時間、がっつり働いた。バイトすると、自分の無力さを改めて痛感する。彼女に連絡しようか。バイトが終わってからずっと考えた。いろいろ悩んだ。送るとしたら、美容院に行って、彼女のことが気になって。最近どうですかってくらいがいいのだろう。へたれにならないように、いろいろ考えた。一応、これしかないなってメールはできた。何か納得はできてないけど、これ以上はどうしようもなかった。でも、送信ボタンを押す勇気がなかった。こんなに、送信ボタンは重いものだっただろうか。勇気だして、押しても、怖くなって途中で中止した。ぼくは本当に情けない。勇気出せ、おれ!もって強くなれ!って、自分にいっぱい言い聞かせた。バカみたいにがんかけて、何も見ずに軽くボタンを押して、何にも画面見ないで、これで送れてたら、送った。送れてなかったら、もうやめようって決めた。1分くらい待つ。そして、画面を見た。・・・彼女にメールが送れていた。
彼女にメールを送ってしまった。元気ですか、最近どうしてますかって。なかなか返ってこなかった。やっぱり嫌われたのかなぁ、やっぱり、もうメール返してくれないのかなぁ、もう、ぼくのことなんて忘れちゃったのかなぁ。こういうときに限って、母親とか他の人からメールが何通か来た。来たーって喜んでは、がっかりしてた。でも、彼女はメール返してくれた。やっぱり、優しい。彼女だぁって喜んだ。ばかみたいに。彼女は、普通に接して、メールを返してくれた。自分の一人称をウチにしてたことには、少し驚いた。これは、どんな意味が??彼女は元気。どうやら仕事もしているらしい。そして、ぼくの学校のことも聞いてくれた。彼女が仕事してるって聞いて、とってもうれしかった。結構心配してたし、おもいっきり祝福したいと思った。それで、おめでとうって、よかったですねって言った。何の仕事してるか聞いて、ぼくについては学校のこと、バイトを始めたことを言った。彼女からの久しぶりのメール。すっごくすっごく、テンションが上がったのは、言うまでもない。
次の彼女からの返信は、少し意外なものだった。やりたい仕事ではないけど、やらないよりはいいし、がんばってるよって感じのメールだった。好きな仕事見つかったのかと思ったので、少し驚いたし、返信にも困った。こういうときは、どうすればいいんだ。何て言ってあげればいいんだ。ぼくが彼女にしてあげられることは何だろう。彼女は、どういう風に言ってほしいのだろう。いろいろ考えた。結局ぼくにできることは、彼女を応援することくらい。彼女のことわかってあげられることくらい。でも、そんなことにも、どうやって言ってあげればいいのか困る。彼女が一番元気になれるような、そんなメールが送りたい。結局は、へたれメールだったんだろう。ぼくはどうしてもこんなメールしか送れない。彼女を応援してます。ぼくはいつも味方ですって。メールを返すまでに50分くらいかかってしまった。たくさん考えた。でも、結局はぼくはやっぱり情けないなぁって思った。あと、バイトの話も続いた。配膳の仕事で大変だって言った。
彼女は、ありがとう、がんばるって言ってくれた。でも、ぼくの気持ちが届いてはいないと思う。ぼくが情けないメールを送ったことには変わりない感じだ。彼女が美容師やめたときに、彼女にお疲れ様ですって言ったあのときのメールの方が、彼女にはちゃんと伝えられたと思う。ぼくはやっぱだめだぁ。バイトについては、やってて無駄なことは一つもないよって言ってくれた。そういう風にぼくも彼女に言ってあげればよかったのかなって少し後悔。今の仕事をもっと意味のあるものにすることがよかったのかもしれない。ぼくは情けないな。ぼくは彼女を応援するしかない。がんばれーって言ってみた。おもいっきりばかみたいに。
もう一つ、彼女に宣言したいことがあった。彼女に想いを伝えてさよなら告げて、もうどうしようもない今、彼女にどうしても宣言したいことがあった。彼女の助言に、バイトがんばらなきゃ、学校もがんばらなきゃって言った。そして、ぼくはもっともっと、頼れる、回りに気配りのできる人間になりたいって言った。これが彼女に伝えたかったことだ。彼女は、それを誉めてくれた。それは大事だよって。人間的に成長できることはいいって。お互いがんばりましょって言ってくれた。彼女は、本当に優しい。
そうして人間的に成長した自分を、いつか見せたいものですって、ぼくは彼女に言った。お互いがんばりましょう。
ぼくは、もっともっと、大人になる。もっともっと、気が利く人間になる。もっともっと、人の気持ちがわかる人間になる。もっともっと、自分に自信持っていけるようになりたい。そして、彼女にもう一度アタックするんだ。大人になった自分を彼女に見てもらうんだ。彼女のために、ぼくはもっともっと、人間として成長するんだ。今度は、彼女に認めてもらいたい。彼女に、一人の男として見てもらいたい。彼女を守れる男になりたい。彼女を幸せにできる男になりたい。彼女のために、もっともっと、もっともっと、成長するんだ。
これ以降は、もうメールが返ってこなかった。そのときは深夜2時くらいになってたし、なんか申し訳なかった。でも、ぼくは本当に本当にとってもとってもうれしかった。なんか勇気わいた。彼女にはとっても迷惑なメールだったかもだけど、やっぱり、彼女と連絡取れて、すごく幸せな気持ちになれた。彼女にたくさん元気もらえた。彼女はすごい。本当に、彼女のすべてが、本当にきらきらしていた。彼女の存在は、ぼくがこの世にいることを許してくれてる気がする。ぼくがどんなにだめでも、彼女がすべてを洗い流してくれそうな気がした。彼女は、本当にぼくにとってはかけがえのない、何よりも大事な存在だ。ありがとう。夜遅くまで、ごめんなさい。本当にありがとう。
実は、最近彼女を携帯の待受画面にしてる。最近は毎日本当にメールを送るように今日あったこととか彼女への気持ちとかを書いて、未送信ボックスに保存している。何かそんなことしてて自分が情けない。ばかみたいって思うけど、昨日、彼女ともう一度メールすることができて気付いた。ぼくは、もう彼女じゃなきゃだめだ。たぶん、ずっと彼女だけ好きだ。そうありたい。彼女だけを想い続けたい。そして、彼女のために、いつかまた彼女に会えるときのために自分を磨きたい。
彼女へ。ぼくは、あなたが大好きです。でも、今のぼくじゃ、やっぱりだめなんです。あなたもそりゃこんなぼくには付いてきてくれないですよね。会ってくれないですよね。見ててください。ぼくが成長する姿を。ぼくが大人になる姿を。ぼくが気の利く、気付かれない気遣いができるようになる姿を。ぼくがあなたを守れるようになった姿を。そんな自分を、あなたに見てほしいです。そのときまで、待っててください。そして、いつかもう一度、あなたのところに行きます。きっとそういう運命です。そう信じようと思います。そのときまで待っててください。そして、あなたにはこうしていつも味方してくれる人がいる、あなたのことを気にかけてくれている人がいるってこと忘れないでください。ぼくのこと忘れないでください。それまでは、ぼくはあなたのこと、遠くで応援してます。幸せを願っています。心配しています。そして、あなたの幸せを、ぼくが作っていけたらなって思います。ぼくは、何があっても、あなたを想っていますから。いつかあなたにもう一度会えるその日まで、自分を磨いて、あなたのことを想っていますから。100歳になっても200歳になっても、あなただけを求めていますから。あなたのためなら、がんばれる気がするんです。こんな、ぼくだけど。本当に自分でもどうしようもないくらい情けないぼくだけど。きっとあなたを支えてあげられるようになるから。がんばるから。本当にごめんなさい。でも、ぼく、あなたが好きです。断言できる。きっと、ずーーーっとあなたが好きです。あなたはぼくの夢です。あなたは、ぼくの人生のすべてです。
神様、彼女に出会わせてくれてありがとう。


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