今日はクリスマス・イブ
この日はどの人にとっても特別な日
子供たちは眠い目をこすりながら夜中やってくるサンタクロースを待ちわびている。どんな人なのか期待しながら、ドキドキしながら結局眠りにつく。翌朝「今年もサンタさんに会えなかった」と嘆き悔やむことだろう。そしてまた来年会うことを夢見て良い子にしていようとその日くらいは思うのだろう。
恋人たちは1年に一度のこの聖なる夜を二人っきりで過ごす。その夜、二人の愛を確かめ合おうと、プレゼントを渡し合ったり、ロマンチックな場所でロマンチックなキスをしたりする。この日恋人たちはみなドラマの主役になった気分だろう。そして二人はその日、「もう絶対に離さない、ずっと一緒にいよう」と心に誓うだろう。
恋人がいなくて、独りでクリスマスの夜を過ごす人もいるだろう。彼らはさびしい独りのクリスマスと感じているかもしれない。でも、そんな人たちのためにテレビはいつも以上におもしろくなっていたりするし、クリスマスだからっておいしい料理が食べられるかもしれない。街に出れば、独りだって十分楽しめることがたくさんあるだろう。
しかし、そんなことも何もなく、ただいつもと変わらず仕事があって、クリスマスなんか関係ないって人が大半だろう。大人になるということは社会人になるということはそういうことなのだろう。
僕はまだ高校生。クリスマスだからって今日は一歩も外に出ないでテレビ見たり昼寝したりだったけど、クリスマス気分は満喫した。別にさびしいとは思わないし、彼女ほしいとも思わない。僕はただこの日がいつもの日常のただこなすだけの平凡な日でなければそれでいい。それがサンタさんを待ちわびる夜であっても、恋人と共に過ごすロマンチックな夜であっても、独りで過ごす夜であっても。とても楽しい夜であっても涙を流す日であっても…。僕はこれから大学、大学院、そして就職と長い長い人生を歩んでいく。そして独りで生活できるような財力を得て、‘大人’となるのだろう。僕は今親に子供扱いされるのがすごく嫌で、自分はもう立派な大人なんだって言い聞かせている。でもやっぱり僕はまだまだ子供だ。世の中のこと何にも知らない。ましてや独りで生活なんてできるわけない。
クリスマス・イブの夜、それは1年の中で最も美しく、騒がしい夜かもしれない。
街に出れば、イルミネーションが輝いている。どの店に入ってもクリスマスソングが流れ、サンタクロースの人形やそのほかにもさまざまなクリスマスにちなんだ物が置いてあったりする。クリスマスケーキが売られ、おもちゃの店もとてもにぎわっていて、プレゼント包装された品物を持つ人々が大勢いる。人々はみんな笑っている。幸せそうな顔をしている。
でも、これは表向きなクリスマスのイメージであって、実際に街に出なくてもこれくらいの情景は浮かんでくる。しかし、影ではクリスマスなんて関係なく必死になってお金を稼いでいる人たちがいる。確かにクリスマス・イブも他の普通の日も同じ1/365であるが、それはやっぱり同じ1日じゃないって信じたい。きっと彼らもクリスマス気分になりたいはずなんだ。クリスマスにしか出来ないいろんなことを心に秘めているはずなんだ。昨日と同じ今日、今日と同じ明日。そんな毎日がやってくることを考え、そこで何を生きがいにやっていくのかを考えると涙が止まらなくなる。生きているのが辛くなる。大人になるのは辛いな…
その頃の僕の生きがいとは何なのだろう。自分の好きな仕事についているのならよいが、もしそうでなければどうなるのだろう。僕は結婚はしないと心に誓った。子供もほしくない。そんな僕にどんな生きがいができるのだろう。とにかく僕はクリスマスもないような人にはなりたくない。1年に5回くらいは特別な日がほしい。そうすればきっとその日を待ちわびながら今と同じように暮らしていけるだろう。日々それぞれに幸せを感じられるように、昨日と違う今日を、今日と違う明日を見つけられるように生きていこう。自殺するほどの勇気もない。がんばるしかない。人生、がんばれ!!
2004年12月24日 クリスマス・イブ 深夜
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